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22才にしてはじめて茶碗蒸しを食べる。

食わず嫌いだったわけでもなく、食べられないほど超貧乏だったわけでもなく、外国育ちだったわけでもない。

のだけど、今の今まで茶碗蒸しを食べたことが一度もなかったのだった。理由は簡単で、卵アレルギーだったから。まだ赤ちゃんの頃親に間違えて茶碗蒸しを食べさせられてしまい、以来鶏卵を食べるとアレルギー症状が出るようになった。自分の場合主な症状は喉がはれて痒くなったり皮膚についたところが痒くなったりお腹が痛くなったり唇が腫れたり。これだけ聞くとあんまり大した事ないような感じだ。だが前に一度喉が腫れまくって気道を塞ぎ、呼吸困難で死にかけたりと侮れない。

そんなこんなで卵の入っている食べ物は極力避けるようにしてきた。特に注意すべきは生に近いもの。完全に火が通っていれば食べられるのだが生っぽいと激しく症状が出る。茶碗蒸しはどちらかと言うと生っぽいので今まで食べずに来たわけだ。

一般的にアレルギーは年を経るにつれ出なくなっていくと言われている。自分の場合つい最近までは駄目だったのが少し大丈夫かな、食べてみようかなと思えるようになった。日によって症状の出方に差があるのも難しいところだ。

食べたいものが食べられないのは結構苦痛なんじゃないかと思われる方もいるだろう。だが小さい時からずっとなのでいい加減慣れてしまい、未練は全くない。興味の対象からあらかじめ外されていた。ところが最近たまたま卵入りの食べ物(錦糸卵だったか)を試してみたところ意外と何でもないのに気が付いて以来、少しずつ試すようになった。

アレルギーが完全になくなる事はないだろうが食べられるものが一つでも増えるといいなと思う。全く興味のなかった卵料理というジャンルに今頃になって挑戦するのは、長い間見付からなかったパズルのパーツをはめるみたいで楽しい。

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