携帯各社の春端末に見るMNPへの布石
ケータイ各社の春端末が勢揃いしました。私個人の感想を書かせてもらうと、
しょぼっ!でもまぁしかたないよね…
といった感じです。それもそのはず、去年の秋頃からキャリア各社の懸案事項は今年の秋に始まるMNP、ナンバーポータビリティなのです。
自分の客の解約をいかに食い止め、多キャリアからの乗り換えを増やすか。そのための最も簡単で重要な方法が新端末・新サービスの提供です。おそらく開始直前、つまり夏から秋にかけて各社怒濤の新端末・サービスの開始があると思います。
つまり、この春はあんまり重視されてないということです。新入生向けなどである程度の需要はあるでしょうけども秋の民族大移動に比べたら大したことない。国内の新規加入はあまり望めないので他社から客を奪い取るしかないって事ですな。
発表された端末のラインナップを見てもそれが如実に表れています。唯一力を入れているのがauです。地デジだったりHDDだったり。そして全ての新機種に対応する新サービスがLISMOです。
これ、一見すると着うたフルの延長にしか見えないんですが他社への乗り換えを防ぐ一手として投入したのはまちがいありません。
このサービスで作られた音楽のライブラリはauの中で完全に閉じたものとなります。外へ出すことも、あるいは中に入れることもできません。auを使い続ける分にはこのライブラリは生き続けますが他社へ乗り換えた途端、全く使えないゴミと化すのです。
それはつまり1曲300円だか400円だかを出して買ったモノを「全部」捨てることになります。これは強力な解約防止手段です。音楽にそこそこ興味があるのは学生や年の若い人たちなので、春からサービスインするのは理にかなっているんじゃないかなと思います。そういった人たちはキャリアにこだわりがあんまり無いので番号が変わらないとなればさらっと解約されてしまいそうですし。
前からauは閉じたサービスが好きだなあと感じていたのですが(BREWなんかはその最たるものですね)ここに極まれり、といった感じです。すごくよく考えられているなあと。
でも、実際に使う人のこと、ちゃんとかんがえてる?
いつも思うのがこれです。あまりにかっちりしすぎて消費者に無理を強いているような気がしてならないんです。そこら辺Docomoは変にうまくやってますね。オープンスペースとクローズスペースを両方用意するのは大事なことです。
ボーダフォンは…ちょっと心配ですね。
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